ここだっつ

ここから脱出計画、略してここだっつ。

心臓の弱い私はこの先もずっと療養生活なのか?

前回、
不整脈が出ないように療養生活をしている。
普通の生活をしていたら、
不整脈はこんなものでは済まない」
という話をしました。
(期外収縮という不整脈の様々な症状 - ここだっつ)


それじゃ、だつみはこの先もずっと
不整脈が出ない範囲の療養生活を続けるの?
何もできないまま一生を終えるの?


ですよね。
そんな一生は、嫌です。
一生このままなら、
不整脈に耐えてでも普通の生活を送れた方が
ずっと良いような気がします。
…するかな?
私はしないけど、普通はするような気がします。

しかし私は、
このままの生活が一生続くとは思っていません。
なぜなら、
今すでに「良くなってきている」からです。


いやいや~、ほとんど寝てるって言ったじゃん?
それのどこが良くなってるの?
単に動かないから保ててるってだけだよね?


いえいえいえ、全く違います。
はっきりと良くなっています。
とてもゆっくりではあるし、
途中で失敗して逆戻りすることもありますが、
着実に回復しているのです。

私が本格的に心臓を悪くして動けなくなってから、
ちょうど3年くらいが経ちます。
今回は
この3年の療養生活でできるようになったこと
そして次回は
そのためにやったこと

書いていきたいと思います!


3年間でできるようになったこと

①呼吸がまともにできる

初っ端から「?」かもしれませんが。笑
実は私は当初(3年前)、
心臓の痛みにより息がほとんど吸えませんでした。
息を吸うと、
心臓が固くなっているような感覚があって
膨らむ肺を抑えつけるというか、
膨らんだ肺が心臓を圧迫して
その圧に心臓が耐えられないというか、
とにかく無理に吸うと
尋常じゃなく強い痛みに見舞われて、
息が吸えないのです。
我ながら
「よくこんな浅い呼吸で生きてるな」
「人ってこんな呼吸でも生存できるんだ」
と思うような状態でした。
当然、寝たきり状態。
話をすることもままなりません。

それが、今は普通に吸えてます。
心臓は痛くないです。
めいっぱい吸う深呼吸はまだできませんが、
無意識くらいの呼吸なら全く問題ありません。

②声が出せる

前述のとおり、息が吸えなかったので、
声を出すのがとてもしんどくて、
話をするのも命がけでした。
こまめに息を吸いながら、
なんとか必要な分は話していましたが、
できれば何も喋りたくない…という気持ちでした。
東京に居た頃は、
毎日ヘルパーさんに来てもらってましたが、
作業指示を出すのがとてもきつかったです。

それが、今は無駄話も余裕でできます。
飼い犬にアテレコも常時やってます。(?)
長い時間話すと息切れしてしまいますが、
日常の必要な会話は辛さを感じなくなりました。

③あくび、しゃっくり、くしゃみができる

心臓が一番悪かった時、これらは命取りでした。
あくびは、息が吸えないので、
途中までやって、息を吸って、残りをやる、
みたいな、
謎のあくびをしていました。
心臓を悪くしたことで初めて、
あくびをする時は最初に息を吸っているんだ
ということを知りました。笑
今は、あくびは何も考えなくてもできます。

しゃっくりは、もうとにかく、
出ないように出ないようにと
祈りながら生きていました。
わずかな振動が不整脈や動悸の引き金になっていたので、
しゃっくりの振動が続いたらまじで死ぬ。
と思っていました。
普段めちゃめちゃしゃっくりが出やすい私ですが、
天が味方してくれたのか、
ある程度回復するまでは不思議と
全く出なかったですね。
今は、しゃっくりに耐えられる心臓になりました。

くしゃみは、
ダイレクトに心臓に痛みが走るので、
本当に怖かったですね。
不整脈の引き金にもなっていました。
息を吸う+振動+力み という
トリプルパンチで
心臓を直撃してくる、恐ろしい現象です。
今も、くしゃみをする時はできるだけ
心臓を庇う姿勢になりますが、
ある程度気楽にこなすことができます。

④歩ける

全然歩けませんでした。
いちばん酷い時は、お手洗いと
シャワーのためのバスルームが、
すごくがんばってギリで、
それ以上は全く無理。
当然外出なんて、無理オブ無理。
少し調子が落ち着いてからは、
車椅子で必要最低限の用事だけは
2、3ヶ月に一度くらいのペースで
本当にがんばって、
何か起きたら死ぬと思いながら
でも外に出られるのは嬉しかったりしながら
こなすことができたかなぁという感じ。
東京から地元への移動も、
命がけで、車椅子を頼りにどうにか
済ませたくらいです。
ちなみにマイ車椅子を買いました。
(移動後、10日間ほどは心臓が苦しく、
不整脈が治まりませんでした)

それが、今は!!
f:id:a_naomitan:20200311222301j:plain
犬を連れて、家の周りをぐるぐるお散歩できます。
毎日はできないけど、
調子が良くて、犬がご所望する日は
走らせてあげます。
たまに小走りもできます、ほんの少しだけ。
できるというか、犬に引っ張られて走るというか。

実は、去年は毎朝20分くらいのお散歩を、
公園をぐるっと回って1000歩前後くらい
できるまで回復していたのです!
心臓は苦しくなく、不整脈も出ませんでした。
その後、ちょっと失敗しちゃって
ベッドに逆戻りになりましたが、
心臓を無理なく育てていけば
ちゃんと回復して動けるようになるという
成功体験をすでに得ているので、
今は、負荷を上げすぎないように
ゆるゆると心臓を育てています。

⑤背筋を伸ばせる

心臓を悪くしてから、
背筋を伸ばそうとすると不整脈が出て、
とにかくずっと心臓を庇う姿勢
(背中を曲げて、やや前屈み)
にしかなれませんでした。
間違えて伸びをしようものなら
ドンッと強い不整脈に見舞われました。
なので、常に胸筋を緩めた状態にしておかないと
いけませんでした。
あと、背もたれにもたれていないと、
自力で上体を支えることもできませんでした。
歩く姿などは、完全に病人の老人でした。
でも…今は…!
これを今、自力で座って背筋を伸ばして書いています。
伸びをしても、全く問題なし!
背筋を伸ばして歩くこともでき、
少し身長が高くなった気がします。笑
これから、正しい姿勢で背筋やら腹筋やらを
地道に戻していこうと思います。

⑥左を下にして寝られる

圧迫に弱かったので、
左どころか、右を下にすることも
ままなりませんでした。
ほとんど仰向けを保っている状態です。
やがて、右を下にできるようにはなりましたが、
左はどうしても、心臓が圧迫されて不整脈が出る。
仕方ないので、右を下にして寝続けてましたが、
右の首が痛くなる…。まあこれは今も痛いです。笑
ですが!!
半年くらい前から、ついに、
左を下にして寝ても不整脈が出なくなりました!!
これは本当に大きな大きな前進で、
今でも信じられないくらいです。
これができるようになったことで、
今は1年前より動ける量は少ないものの、
心臓自体は去年までよりも良い状態まで
回復しているという、
確固とした自信が持てました。

まとめ

私の心臓は、はっきりと回復を続けています。
1年前に失敗しなければ、
この1年でもっと動けるようになっていたはずですが、
まあそれは来年の楽しみにということで
今は今を慎重に生きています。

だから私は、今こんな状態でも、
元気になって活躍する未来を思い描くことができます。
自分の力で、最低辺ながらも
体を回復させてきたという現実があるから。
まだ、吹けば飛ぶような小さな変化。
でも、これを守って育てていけば、
必ず健康になれる
誰よりも本当の意味で健全な体を
手に入れられると思っています。


さて、そのために何をやってきたのか、
何をやっているのかは、
次回からまとめていこうと思います。